断酒してなにしてる?

39歳のクリスマスに断酒を誓いました。持て余した時間にこんなことしてるトゥルーマン・ショー

2020年4月の読了 コロナ禍における主夫生活

画像4月初日から妻が救急車で運ばれた。

4か月後の今に分かったことだけれど、喘息と過呼吸

義実家に頼ることが出来ないクローズド環境で

仕事しながら、朝昼晩作り置き、家事もやる

当然、読書の冊数も減っていくわけで。。。

 

グッドバイ/朝井まかて

日本茶の貿易に打って出る。安政の小娘が仕掛けたイノベーションはみるみる幕末明治の世の中で富を生み出す。それだけで商いをし続けられる訳もなく、物語以上に目の前のことに必死だったのだろう。やはり両輪経営だなと小癪なことを一蹴する、まいっかと思える後味が。

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両利きの経営/チャールズオライリー

誰かが起こした破壊的イノベーションに対応するには経営視点では何を掲げるか?深化事業の抵抗とどう折り合うか?リーダーは何に奔走するのか?リーダーらのなかなか知りえない苦悩や突破口や失敗が詰まっている。何より、探索に対して今少し歩み寄ってみよう

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渦妹背山婦女庭訓魂結び/大島真寿美

たまげた。実話コラボか。長台詞が始まる度にうきうきして文字を追いかけ、虚実綯い交ぜの幕引きが惜しくなる。この演目も他の作品も観たくてたまらない。
ー今おる舞台こそ、やりたいようにやらなあかんのや。後回しにしたらあかんのやで。
柝の音が心地好い

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ムゲンのアイ上/知念実希人

色々と理想論というか作り話というか、こんな奴いないよ的なツッコミが多々浮かび上がるものの、何らかの理由がありそう。壮大な仕立てを期待して下巻にいく。

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ムゲンのアイ下/知念実希人

上巻の違和感はやはり。物語のオーバーシュートがいつもより何倍増し?とにかくカレーを食べたくなって、和風鯖大根カレーを作った。カレーを囲むと過去も未来も考える事は同じ。この時間が無限に続きますように。この温かいものが紡がれていきますように。

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スコーレNo.4/宮下奈都

中学の友達、高校の嫉妬、就活の自問、仕事の目的。悩んで歩んできた道程が自分と重なる。確実に家から出たい、その一心だったし、やりたいことなんか初めから考えもしなかった。彼女が理解したのはなんて事ない分かってることだけど、希望が見い出せない今、とても響く。

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今夜、すべてのバーで/中島らも

読めた。ずっと読むのが怖かった。私も同じく、曰く”薬理的飲酒”にしか楽しさを感じなかった。酒の定義は今でも変わらない。
ー教養のない人間には酒を飲むことくらいしか残されていない。教養とは一人で時間をつぶせる技術のことでもある。
だから読書は必要。

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銀二貫/高田郁

一気読みしてしまう。にやけてしまう。するりと入ってくる。銀二貫、確かにこのタイトルしかない。寒天問屋の丁稚となった松吉は瑞々しい動きで天神橋を動き回る。何度も交わされる銀二貫。助けられた命は銀二貫として巡る。いい話です。小躍りしたくなる。

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