断酒してなにしてる?

39歳のクリスマスに断酒を誓いました。持て余した時間にこんなことしてるトゥルーマン・ショー

断酒による効果 2年で人は変わるのか?

私のブログは、山口達也勝谷誠彦などアルコール依存報道が為されるたびに1日のページビューが数100件に跳ね上げる特徴があります。需要に応えて、2年経過した今回はアルコール依存についてまとめます。

 アルコールに依存し、訪れた崩壊はどんな変遷を辿ったのか。習慣や意識を作り替えることは可能なのか? あなたが困難な生き方に挑んでいく励みになればと思います。

 

 

アルコール依存になった理由

酒を飲むようになったのは16歳のとき。

酔って気持ちが大きくなることで変身願望が満たされる魔法の薬でした。酒を飲んでも全く赤くならないし、ビール7杯くらいまでなら外面は素面のままという耐性がありましたので、とにかく飲みました。

  • 酒量が明らかに増えたのは、営業の付き合いが1段階目。ビール6杯/回
  • 震災後に仕事のやりきれなさを抱えながら、でも外では飲めなくて、自宅でハイボールを作り始めたのが2段階目。ウイスキー100mL/回
  • 子供が受験で家で飲めず、出向して環境が変わって逃げ場を失い、自尊心を満足する場として1人居酒屋を始めたのが3段階目。焼酎200mL/回以上。。。

 

とにかく意識が無くなるまで飲む。1段階目でカバンごと紛失2回、寝過ごし数え切れず、2段階目で地べたで寝転がり、3段階目ではクリスマスをすっぽかしたうえに帰宅後に酒乱で暴れる。気付いたら家族は誰もいませんでした。それらの記憶があいまいな状態で断酒の日を迎えました。

  

断酒1ヶ月目(2017.1)

最初の1ヶ月は喪失感に苛まれます。

酒のことばかり考える。

テーマ=酒。それ以外に集中出来ないでしょう?

要約すると…

  • 持て余した時間がある度に、酒にまつわる後悔を思い浮かべます。
  • 自分の変化を後ろめたく感じます。他人の目と違う、と。
  • 外出するだけで「酒を飲んでいるのでは?」と家族に信用されません。

 

なお、断酒をしたくてこのページ辿り着いたなら次のことだけ参考にしてください。

    1. 断酒を模索していて「飲んでも吐かない」あなたこそヤバい。
      アルコール依存だと医者に宣言してもらいに行ってください。
    2. 「絶対に」依存外来医院の助けが必要です。診療内科では追い返されます。
    3. ノックビンの服用をやめてはいけません。
    4. とにかく水をがぶ飲みしてください。
    5. 断酒期間を定めてはいけません。
    6. 断酒を破った場合に何かを失う誓いを誰かに立ててください。
    7. 今のうちに炭酸製造機を作ってください。 

      dansh-nani.site

       

断酒4ヶ月目(2017.4)

最初の3か月で別の習慣を作れるかが断酒のコツです。
 
解消法は色々あるでしょうが、着眼点は「酒に走った心の在り方の分析」と「時間の使い方」です。酒で頭をふやかすほど心が磨り減っていたなら読書で別の感情をうちに取り込めばいい。断酒会に通うくらいなら、読書の感想をtwitterであげて自己肯定感を確かめればいい。万人に勧めるやり方だと思っています。

 詳しくはこの本を読んでください。断酒以来350冊読んできて、この本がいちばん救いになったと思います。 ※2020.12.03訂正。再読したら間違えた本を推薦していました。

kindle unlimitedで読めますが手元にあってもいい。要はtwitterの使い方ですが。
アウトプット・リーディング

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  • 発売日: 2014/10/17
  • メディア: Kindle
 

 

断酒半年~1年(2017.6~12)

読書とtwitterをルーチン化していると、読書の感想が雑誌に掲載されたり、モニターインタビューを受けたり文化的な楽しみに盛り上がっていました。ダメ元で応募した東京マラソンに当選したことで焦ってランニングを本格化したのもこの時期です。実際のところ、40代を迎えて出世やら生きる意味やら。。。特別な何かを失くしたらどうすればいいのか、そんな心境でした。

半年から1年は情緒が不安定です。酒乱が出てくる小説を読むたびに胸がドキドキします。断酒後で読書は200冊を超えています。

酒を飲む習慣は薄れましたし、喪失感も解消しますが、コンビニの酒陳列に目を奪われます。

 

断酒1年2か月(2018.2) 

人生初のマラソンとして東京マラソンの晴れ舞台。

4時間29分47秒で完走。

何歳になっても伸びるものなんだなぁと、驚きは数日間収まらず。このタイミングで読書の感想をブログにアップしてみようと前向きになれた気がします。酒の陳列には目がいかず、新しい何かにハマり始めていきます。

 

そういえば…完走後のごほうビール?思いもしませんでした。

  

断酒1年4~10ヶ月(2018.4~10)

明らかに小説に影響されて、ロードバイクと登山を始めてしまいます。子供が一人進学したことで時間が空いたことも言い訳です。

なお、1年半を過ぎたあたりから「アルコールの匂い」に敏感になりました。喪失感や渇望から忌避感に変わったことがわかりました。 

断酒2年(2018.12)

本日2018.12.26で断酒2年。730日。現在も月1回で通院中。処方はノックビン5mg/日。医療費は合計2,200円/月。断酒会出席歴なし。γGTP 141→14 U/I。2年の飲酒量0mL。出席した飲み会は15回くらい。1人で居酒屋に入ってソフトドリンクで楽しむこと4回。現在は「何で飲まないの?」と聞かれたら「酒乱だから」と答えられる。

あの日、土下座して「一滴でも飲んだら離婚して一人になる」と誓ったとき、途方もないことを約束してしまったと頭がぐわんぐわんしたけれど、自信がなかった自分こそがどうかしていたんでしょうね。 

まとめ

さて、この記事のタイトルである「人は変われるのか?」

。。。答えはNOです。

ベタですが、もともとの未熟な自分に戻るだけです。未熟だから何か伸びしろを確かめたくなる。ただそれだけです。

 2年経って、ようやく家族が自分の前でワインやビールを飲んでくれるようになったことが嬉しい。そんな2年後のクリスマス。あなたはいかがお過ごしでしょうか?