2019年4月の読了
内々示のデマに踊らされたり、中古車を買って生活が変わったり。。。
- 僕が愛したすべての君へ 乙野四方字
- オレたち花のバブル組 池井戸潤
- 君を愛したひとりの僕へ 乙野四方字
- ロスジェネの逆襲 池井戸潤
- 笑わない数学者 森博嗣
- サスツルギの亡霊 神山裕右
- のび太の月面探査記 辻村深月
- わたしたち、何者にもなれなかった 瀬那和章
- ソードアート・オンライン21 川原礫
僕が愛したすべての君へ 乙野四方字
並行世界のすべての君を可能性ごと愛している。人の一生を書ききるには頁が足りない。対の小説とどちらから読むか、多分逆からの方が綺麗であったのだろう。その場合の並行世界の自分は何を思うんだろう…私事に置き換えて夢想。無性に今が幸せに思えてくる。
僕が愛したすべての君へ (ハヤカワ文庫 JA オ 12-1)
- 作者: 乙野四方字,shimano
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2016/06/23
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (8件) を見る
オレたち花のバブル組 池井戸潤
組織に翻弄され倍返しで抗うアラフォー。ダークぶりにワクワクする。この年代に味わう迷い、見切り、再起全てのシーンが詰まってる。武将の一騎打ちで合戦や成敗が起きてる所は現実と違うけど、境遇が自分とダブって仕方ない。部署も役職も結末も社風も怖いほど。
君を愛したひとりの僕へ 乙野四方字
僕へ約束を託す。君へ幸せを伝える。1冊ずつの世界線、2冊同時刊行である意味がそこにある。愛してるわけではなかったのか、ただただ救いたかったのか、狂気と執念が行き着く先に思いを馳せます。読了から時間が経つほどに、他作品のそれと比べてしまう。
君を愛したひとりの僕へ (ハヤカワ文庫 JA オ 12-2)
- 作者: 乙野四方字,shimano
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2016/06/23
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (7件) を見る
ロスジェネの逆襲 池井戸潤
「俺は役に立ってみせます」10年前、自分の活路を開いたことになる顧客への啖呵を思い出した。人生訓上等。熱くなって泣きそうになってしまう。出向前の自分の片鱗が、この本に残ってる。人事なんて気にしたこともなかった頃。「何か変か?」って笑い飛ばしてやれよ。
笑わない数学者 森博嗣
オリオンの謎はすぐ解けないか?と思って辿った先は、有限と無限がくるんと入れ替わる車酔いの気持ち。刹那訪れるこの本の世界観に天を仰ぐ。些末な問題や真実の考察こそ、この本の題意である。すべてがFといい、これといい、読む前にタイトルとじっくり向き合うべき。
笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE (講談社文庫)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/07/15
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 40回
- この商品を含むブログ (224件) を見る
サスツルギの亡霊 神山裕右
埋もれて発掘されるのも巡り合わせか。南極に閉ざされたこの作品は発掘された。著者が南極越冬隊に参加したのかと思うほど克明な描写。”神々の山嶺”を荒削りに蒼くしたような。著者の近況の方が気になる、スピーチに負けるなと、30代のうちに1作出してほしい。
のび太の月面探査記 辻村深月
あんなこといいなできたらいいな♪この言葉に込められたドラえもん最大のテーマをどストレートに放ってくる。そう、ボクたちには皆、等しく力があるんだから。ラストでほろりと来るところも、勘所を抑えていてニクいね!映画でキャラのディティールを確かめたくなる
わたしたち、何者にもなれなかった 瀬那和章
自分で選んだはずなのに。自分の場所を確かめるため互いを比べ合い、逃げ道を求め無理にしがみつく。中年に差し掛かり、戻れない事に折合いを付けようとするリアルな既視感。剥き出しの心の声が独特な文章で刺してくる。この小説は私の心を支配する。
ソードアート・オンライン21 川原礫
新章。世界は突然統一する。分冊シリーズだからって1冊の話でもご馳走様ができないと不満なんだぞと、延々とトンテンカンテンを読み進めて…準備万端。次巻が楽しみです。ただ、SAO好き、ネトゲ経験のないお子達には意味不明の1冊になってしまった模様。
ソードアート・オンライン21 ユナイタル・リングI (電撃文庫)
- 作者: 川原礫,abec
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/12/07
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る