断酒してなにしてる?

39歳のクリスマスに断酒を誓いました。持て余した時間にこんなことしてるトゥルーマン・ショー

断酒したら読むべき本

このコンテンツは断酒した人を対象としています。

断酒会や主治医などに通う。断酒の基本らしい。これはアルコール依存症であるといつも確認させる意味合いがある。私なりにそう認識している。寛解も治癒もありえない。当事者意識のキープが何よりの抑止力なんだろう。

そう考えると別に読書でもよくない?事実、私は断酒会には行かない。時間もったいない。

読書の中の依存症は何度でも脳内再生できる。年に150冊も読んでいるといやでも出るわ出るわ。アル中DV夫。月に一回は読むのに胸がつっかえる。

 

今回はそんなあなたが出てくる小説たちを厳選。ベスト5。

 

第5位

青の炎

 殺人を追体験するどころか、ウイスキーを毎夜パカパカ開けていく秀一。アル中ぶりも追体験できる。シアナマイドを飲ませるあたりも、依存症ホルダーならではの共感も得られる。犯行後の切迫感とか、殺人を依存症に全て置き換えても『まさに逃げられない』と納得させる。

第4位

夜の光

 坂木司小説では珍しく陰鬱な家族が出てくる。作品全体は、高校生4人が抱える家族との関係をバックに、天文部の夜のごはんにほんわかするわけだが。家族という戦場って言葉の重み。家族の根底にタブーを作ったことをいつも忘れないように。

 

第3位

アルジャーノンに花束を

 なぜこの名著をラインクインさせるのか、と思うだろう。

アルコールの力で別の自分になることと、アルコールを絶って元の自分に戻ることと重なるんだ。変わり果てた自分の姿を思い出せるだろう?チャーリィでないあなたなら思い出せるはず。

 

第2位

書くことについて

ティーブンキングが大好きで、大学の頃から読み漁ってきた。彼が生み出した作品の背景なんて知らずに。

泥酔して書き上げたシャイニング、トミーノッカーズ。あの時の狂いぶりに「こんな小説を書ける人はいないよ!」と思った衝撃は今も忘れていない。

依存症の中で創作し、それを克服した。私が崇めたスティーヴンキング。。。私は彼と同じことをしてから。。。そういう一連の事実を知るとは。因果なものだ。

 

 

 

 

第1位

だらしない夫じゃなくて依存症でした

すべての人に読んでほしいと切に願う。

ぜんぶ自分たちのことが克明に書いてある。笑っちゃうくらいにぜんぶ同じことがあった。ラストシーンは死ぬまで覚えていそう。

 

元に戻らないと開き直ってしまいそうになるとき、あのラストシーンがあれば生きてゆける。依存症たちには絶対に必要なラストシーン。自分で見てね。

 

 

逃げ場のない痛みに気分悪いでしょ?

くれぐれも逃げないように

 

この3冊も別の切り口では必読なんだけど、ご紹介はおいおい。

今夜、すべてのバーで中島らも

ゲコノミクス藤野英人

上を向いてアルコール