断酒してなにしてる?

39歳のクリスマスに断酒を誓いました。持て余した時間にこんなことしてるトゥルーマン・ショー

2019年12月の読了 納め

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丹沢山頂の山荘で一泊して歳を納める。。。

さいたま国際マラソンで走り納め。

ジム納め。読書納め。

遺言ですかってくらい、納めるの大好きです。

 

 

 大きな音が聞こえるか/坂木司

これは長編「君たちはどう生きるか」だ。気付きの連続、ところがくどくない。終わらない波、それを乗り越えなくとも、沢山経験してひねくれてすれて。むしろ自分が乗り越えてない波の多いこと。自分の骨もギシギシ大きな音はまだ聞こえる。こんな成長をまだしたい。画像

メモの魔力/前田裕二

メモで事実を上位概念に抽象化する。
メモが生き方にまで昇華できるかは分からない。消えていく表層意識を言語化出来たら?心の動きも、人の動きも今よりも本質を付ける。そして私見に振り回されないのでは?そう思うと見えている世界の密度が増す予感にわくわくしてくる。画像

ザ・スタンドIV/Sキング

えぇ!?神の意思が都合良すぎでツッコミどころが半端ない。ウォーキングデッドのようでいて、狂人が書くような筋の瞬間移動。柔道の乱取りで襟を振り回されているように正体を失う。落ち着いて考えると全ての意味がわからない。ねえ、だったらなんで集まったのさ。画像

死んでも床にモノを置かない。/須藤昌子

ハリポタのアンブリッジが貼り付けた校則の数々を眺めた気分。しないしないしない…50個以上アァァァー!。目次を本にするだけのエピソードがある訳でもなく、特に精読しなくてもいい補足文。試行錯誤した失敗談や人間くさいのを期待してた。画像

正しいマラソン/金哲彦

ラソンで身体に起きていることを科学的に解説。”糖は一定値以上で使い続けると30km手前で枯渇する。枯渇後は脚の重さと痛みに喘ぐことになる”。何度も実体験してこの一文は現実より控えめな表現。あれは地獄だ。イーブンペース一択と言い切る説得力の高さに平伏します。画像

ミッドナイト・ジャーナル/本城雅人

ジャーナル[名]時間をかけず、正確に
日々を駆け抜ける新聞記者という特殊業。

ー絶対に捕まえなきゃいけません。絶対です。今回だけは絶対に逃したらダメです。

奮い起つ瞬間の昂ぶりに身を任せ、最後に待ち受ける”絶対に守る信義”がスっと胸に沁み渡る。画像

まほろ駅前狂騒曲/三浦しをん

人の数だけ物語がある。その一粒毎にどこかで関わりあって”覚えあって”いる。ごちゃごちゃと生きる人達がそっと手を触れ合う。いつか会わなくなってもそれは寂しいことじゃない。生きて朽ちていくことに、まほろは大きな安らぎを与えてくれる。目線を上げて生きて。画像

Xmas stories

三浦しをんあさのあつこがおもしかったかな〜。クリスマスはやさしい気持ちに胸が満たされる。一方で、あの日にノリで動いたら別の世界に向かっている分かれ道の連続。それでも醒めない悪夢はなくて、醒めたら目の前の現実は幸せで。クリスマスは記憶の目印だと常々思うのです。画像

Nのために/湊かなえ

本当の犯人と真実を求めて、薄皮をペリペリと何枚も剥いで、いつの間にか見えてきたのは回転する卍の精緻なパズル。感情の激しさは見えないのに、静かな執念が詰まっている。究極の愛とは罪の共有か?否。それは見返りのない秘密。深い納得感に満たされる。画像

ザ・スタンド5/Sキング

いきあたりばったり。袋小路。伏線なんて言葉は知らない。わからないまま、拠って立つところをどこに行き着くのか。アメリカ人が最高傑作と評するその意味する所がわかる。ファンならばこそ、ファンだけにしか理解し得ないだろう。画像