断酒してなにしてる?

39歳のクリスマスに断酒を誓いました。持て余した時間にこんなことしてるトゥルーマン・ショー

2019年11月の読了 充実の秋

これをまとめているのは2020年6月30日

コロナ禍の日々から想像つかないほどの充実1か月

間を埋めるツイートを観察してにやけてしまう

すべてがうまく運んでいた

 

HELLO WORLD/野崎まど

ーぼくらの現実は記録データだった。
痛恨…オチの予想が的中。その通りじゃダメなんだよ!…と机をバンバン暴れている。乙野四方字さん的な色が濃いと思うのは気のせいか。ホントは別の話への伏線なんじゃないかと、いつかみた野崎まど展開への疑いを抱いている。画像

ソードアートオンライン22/川原礫

また脱線するの?と斜め読み仕掛けたことを反省。脱線してても無問題。無双より短編の方が好き。少しだけ胸が高鳴る感覚。ラノベで冒険物を読んだはるか昔のあの感覚が得られる。ゲームを楽しんでるのだよね。画像

40代にしておきたい17のこと/本田健

既にやってる事ばかり。考えてることも同じ。現在進行の40代著者が執筆すれば当然か。行き詰まる万能感や厭世観にとても共感。これが現実としても、40に達してみないと実感できないし、この本は過ぎてから読む方がよい。『この先の基準は楽しいかどうか。』画像

30代にしておきたい17のこと/本田健

ゼロクリアの衝動に駆られたあの時に読みたかった。目次11『自分の中に潜むダークサイドを癒す』。39歳の時、無意識のうちに絶望を感じ自分を抹殺したくなった。誰にも理解されないとか自分でいられないとか思った。狂気の根底そこか。後人よ、この項は必読。画像

下戸の夜/下戸班

下戸をテーマにしたコラム雑誌編。対談エッセイで出てくる『居酒屋アプリ』が画期的すぎて面白い。「飲みすぎて理性を失うくらいなら家でアプリでつながりながら飲むの。クダ巻きだしたらブロックしちゃえ」って。飲まない人生。そこには体感で倍になる長い夜が待っているのだ。画像

アルティメットフォアフット走法/みやすのんき

基本的には既刊「フォームの基本」の焼き直しなんですが、文章にすると再発見することが多く、今日だけで3回読み直してしまった。遊脚と支持脚を重心の下に入れ込む…全く出来てないなぁ。腱で走る、そんなことができたら楽ちんでしかたない。画像

世界一ラクに「Tシャツが似合う上半身」を手に入れる方法/枝光聖人

これから始めようの中高年、まずは継続からエクササイズの本。パンプアップの姿にナルシスしようぜは同感。下げる時のゆっくり大事にも同感。でも、この内容で出来上がる上半身では…ちょっと題名に偽りありです(汗画像

ナナメの夕暮れ/若林正恭

ナナメはもうおしまい。とても思索に溢れた内面吐露で、最後の一行の決意がまっすぐに胸を貫く。こんなに吐露できるのかと。鳴り物入りでテレビに出てきて、中年に差し掛かって、自分の磨耗に愕然としながらも掲載の4年間で変わっていくのがよく分かる。親近感が湧く。画像

未来の年表2/河合雅司

10年後20年後というより緩やかに始まってる今という印象だった。そんなことでは解決しないとか、どうして中立を貫けないのか残念。「あなたにできること」を終章で銘打ちながら、最後は企業ができること社会ができることを挙げる。叩きつけたくなった。画像

麦本三歩の好きなもの/住野よる

こういうのも書くんだなーと。途中から拾い読み。言の葉がすぐに出てこない。

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スレイヤーズ17/神坂一

時を超えて、まさかの第三部開幕。弱くてニューゲーム。あれから数々のノベルを読んできて断言できる。スレイヤーズでしか体験できないテンポがある。他の本では出会えない。読者に伏線を与え、終わりまでするするとエスコートする。未読世代にも味わってもらえれば。画像

ホモ・デウス(下/ハラリ

近代は人間至上主義。意識や自己が基準だ。進みつつあるデータ至上主義。蓄積された知識と意識はどちらに価値があるのか。半ば意識をストレージ化している現代人はアルゴリズムの海に漂っていくんだろう。伊藤計劃のハーモニーの世界はかなり確度が高いかもしれない。画像

クローバー・レイン/大崎梢

雨になりたい。しおれた花に細かい銀の雨が降り注ぐ。雨が美しいと思える綺麗な話だった。真っ直ぐで白く美しい安心感。こうして読む本も、現身がなければ、身を置く舞台がなければ、観衆がいなければ、形は無きストーリーは活きないんだ。いま無性に本屋に行きたい。画像

予定日はジミーペイジ/角田光代

予定日も、二人で最後に何かをしたあの日も、どの一日も。誰かの特別な誕生日なのと同じで、すべて大切なこれっきりの一日だった。とても懐かしくなる。そして今日もとびきりの一日。眠りにつく前が楽しいと思える。明日もそんな一日に。年末が待ち遠しい。画像

私にふさわしいホテル/柚木麻子

狂犬に真珠は似合わない。作家志望の狂犬の激闘。「執念とハッタリ、そして最も大切な、己の力で取り戻すイノセンス」…イノセンス?無邪気?初心?。この言葉に胸倉を掴まれる。使ってみたい。装丁から想像の枠を飛び越える。笑って唸ってグッとくる。絶賛。画像

未来の稼ぎ方/坂口孝則

望遠鏡で覗く未来の栄枯盛衰。色んな分野の本を全部読んでまとめたことが分かる。ここ5年先までの世界の輪郭が太くて迫り来るのかと想像すると怖い。自動運転や水食糧、インフラ老朽、中国ピークアウト…もう慣れた。願わくば未来を創る側に参加せねばと自分に喝。画像

ポスト新産業革命/加谷珪一

安定した社説を読むような守備力の高さ。近未来の方向性として抑えておきたい事柄。「飲食店は有意義な場を提供する高付加価値型のサービスになるか、徹底的に安値を追求するか二者択一を迫られるだろう」それは今でもその通りで。宅配もシェアリングになるのかも。画像

平場の月/朝倉かすみ

この平場は現実といえるだろうか。50はこんなもの?30の間違いでは?それとも人間は幾つになってもこんなものか。この先は、自分が思ってるような諦念と再生ではなくて、先行きや物事を深く考えなくなるのだろうか。ギャップを埋めるループをし続けていたら終わってしまった画像