断酒してなにしてる?

39歳のクリスマスに断酒を誓いました。持て余した時間にこんなことしてるトゥルーマン・ショー

2019年2月の読了 人との折り合いは本では解決しない

人間とどう折り合いを付けるか

気が付いたらそういう本ばかりだった2月

本に答えは書いていない

だって読んでもうまくいってないんだもの。。。

僕たちの戦争 荻原浩

戦時中の特攻隊員と現代の若者。瓜二つの2人が入れ替わるタイムスリップもの。腐敗した体質に現代との共通項を見つけ、それでも君のためという人間の根っこは同じことを悟る健太の成長。貪るように読み続けた。結末の余韻はお勧め通り。私の中の結末は全員がハッピーエンド

光待つ場所へ 辻村深月 

何度でも何度でも、私だけが特別だったあの時間に帰れる。気付かなければ良かったあの瞬間に戻れる。もう戻れなくなった本当の自分と繋がったあの始まりを見つけられる。 解説の朝井リョウと全く同じ事を感じていた。私も、これからこの本を読む人の事を羨ましく思う。

宇喜多の楽土 木下昌輝 

西軍の最大勢力秀家の28年間。これは創作ではない。史実はこんなにも彼の利他心を示している。流れに抗い、生きてこそ楽土が守れるとする。彼を現代に蘇らせる作者の思い入れを感じる。実写化…して欲しいな。

利己的な遺伝子 ドーキンス 

私達は利己的な遺伝子の乗物。それでも著者の言う通り私達だけが利己的な遺伝子達の専制支配に反逆できる。だから人の世は自然淘汰ではない。 減数分裂していつか溶けていく自分。前後に連なる壮大な連鎖に思いを馳せ自分の矮小さを感じると共に、何か残したくなる。

トヨトミの野望 梶山三郎 

週刊誌を読んでいるような。トヨタの内幕を書いた覆面小説。奥田碩信者から見た世界の解釈で偏向具合が激しく、痛いほど身に覚えのある自分としては、良いとも悪いとも…どっちつかずな気持ちのまま。結局伝えたいことは。おそらく11年以内にはわかるのだろう。

人をその気にさせすぐに動かすコツ 石田淳 

妻が借りてきて「読んでみたら?」と。 動かないのはやる気がないからじゃない。やり方も続け方もわからない。どうしたらいいか考えること自体を避けている。結局、行動と思考をこれでもかと分解して行動させる。マネジメントの対象とはヒトではない。

自分の頭で考えて動く部下の育て方 篠原信 

指示待ち人間にしないための指南書。「教えず説明させる」「自力の達成感を味わわせる」はいつも出来る訳じゃないけど、歯車が狂った時この本を読めば立ち戻る事ができそう。「褒めるのでなく面白がると考えればすんなりできる」その一節が1番心に残る

三日間の幸福 三秋縋 

濃く、濃く、限界まで濃くなったら…どうなるのだろう?でもきっと、それは十分なことだと私は納得できる。あとの事なんて知らない。「その瞬間さえあったら」って、とても好き。さあ、刹那の爽やかさを心ゆくまで反芻しようか。