なだは、射程距離内に入ったぜ

40代になると人生の射程距離が見える。でも、今日も伸ばしてみせる。出しな、お前のキラークイーン。

2018年9月の読了 後悔や過ち

後悔や過ちがテーマなのでしょうか?

そんな9月の読了本たち。

「いい子をやめれば幸せになれる」 これが月間ベストです。

ちゃんとレビューを書きたくなるくらい効果のある本です。

 

ファーストラヴ 島本理生

名付けをされ、言葉にし、受け止められ、心は形を成す。拒絶や否定される異性の想いを追体験するに十分たる筆力だった。我が身を振り返ると、あの時心通わせた相手は本当に通っていたのか。何が恋愛だったのか。名付けることに対し、男たる私に一抹の後悔をほのめかす。

リアルフェイス 知念実希人

最高です!知念作品の中で一番好き!限られた人数で予想がくるくる変わる。確信が出来てからの加速と突き抜け感。何よりも仕舞い方に衝撃を受ける。まさに美しい筋書き。作中に純正医大の空手部繋がりが出るので、今後の天久・神酒リンクも楽しみで仕方ない。

キャロリング 有川浩

気が付けば誰かを利用している自分がいる。そんな自分を皆が見出し、自分に向き合う決意をしていく。くぅー!有川節だ。舐めんな、日和んな、健在!。だけれど、離婚やDVの息苦しさがまとわりついて離れない。登場夫婦4人…自分の中に彼らを見つけそうで、それがモヤモヤ。

まほろ駅前番外地 三浦しをん

語り手が代わるスピンアウト。町田の世界が果てしなく拡がっていく。各話の語り手が織り成す一言を拾っていく楽しみよ。私のお気に入りはやはりこれ「一生、あの気持ちを知らずに過ごすひともいるだろうが、私は知ってよかったと思ってるよ」後悔なんてありえない。

濃厚デザート 隈部美千代

ダブルチーズ!ダブルクリーム!わっしょーーい! ところが…アイスレシピがこの本の真骨頂。マシュマロで作る異色のレシピなんですぐ試したい。メロンアイスクリームボートとか素敵すぎです!


屍人荘の殺人 今村昌弘

ミステリにあれとのコラボを持ち込む。トリックにあれを融合させる度合いが愉快で笑みが止まらなかった。あれは最大のネタバレなので言えない。しかし、キャラの色付けが厚くない。続編への布石なのか、今作では仕舞いきないのか。S&Mみたいになったら痛快だな。

いい子をやめれば幸せになれる 山下悠毅

私の主治医の執筆本。知り合いの内面を知り人柄も含めて彼のことが更に好きになった。感情や依存など、思考の前提を替えベクトルを誘導することで自分コントロールを説いている。自身の言動を実況中継する「セルフレポート」という方法がとにかく効果覿面。

校閲ガール・アラモード 宮木あや子

前作の時間軸にあった脇役達の裏側スピンオフ。キリリとした文章と頭のいい台詞回し。この人の編み出す言葉の羅列は、実は計算され尽くしたものなんじゃない?と妄想する。本の編集の世界とはやはり書いてあるとおりなのだろうか。満たされる瞬間は羨ましい。

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スタンドⅠ Sキング

1978年製の初期作パンデミック開幕!大人買い出来なかった学生の頃に読みたかった本。次々に人物を立たせ、連鎖を追い切れないまま、次々に退場させる。それをなんて活き活きと書くのだろう。正気を失くした言動がのたうち回る。このドキドキがキングだと思い返す。Ⅱに続く

ミステリークロック 貴志祐介

防犯探偵榎本の超理系ミステリー。こんなトリックは予測できない!難解に過ぎて、初見の知識も豊富で、かと言って流れに身を委ねることも出来ず、大変に時間を要する読書でした。いやいや…ヘトヘトです。