なだは、射程距離内に入ったぜ

40代になると人生の射程距離が見える。でも、今日も伸ばしてみせる。出しな、お前のキラークイーン。

2017年2月の読了 坂木司の書く”共感”にはまり、珍夜特急の”面白い何か”を追いかける

 

ワーキング・ホリデー  坂木 司

 突然付された役割と自分との不整合を取り繕おうとさて追い出しちゃう、とか相手の真意に思い巡らせられないで色々起きてて、自分のことのような話。昔の長渕ドラマ、親子ゲームみたい。取り返しのつくことは引き返す。自分もそうやっていこ。

ワーキング・ホリデー (文春文庫)

ワーキング・ホリデー (文春文庫)

 

 

夜の光  坂木 司

家族という戦場から遠ざかりたかった、かつての自分。戦場にしてしまっている今の自分が書かれていた。二つの視点が内在していて胸が痛いがずっと感じていないといけない。定期的に読み返したい一冊になった。

夜の光 (新潮文庫)

夜の光 (新潮文庫)

 

ホリデー・イン 坂木 司

前作の父子もどかしさやハラハラ、自己嫌悪を連想する描写もなく、まさにホリデー後の新たなる旅立ちで、あっさり読破しちゃった感じ。作中に出てきたドリンク「リメンバー」「レディジャスミン」などソフトカクテルが飲みたい。

 

ホリデー・イン (文春文庫)

ホリデー・イン (文春文庫)

 

珍夜特急

  • 1~3巻

間を置かずに最後まで読もう。確認したいのは、目標をあやふやにした彼はどう整理するのだろうということ。

  • 4~6巻

勢いに任せた彼の思い出に相乗りさせてもらった。正直、バカ騒ぎしたり冒険するのは羨ましく思う。煙のような宴の記録は限りなくアルコール依存に似てて、タガが外れては怖いという変な感想から、またいつか読み返したい。

珍夜特急1―インド・パキスタン―

珍夜特急1―インド・パキスタン―

 
珍夜特急2―パキスタン・イラン・トルコ―

珍夜特急2―パキスタン・イラン・トルコ―

 
珍夜特急3―トルコ・バルカン半島―

珍夜特急3―トルコ・バルカン半島―

 
珍夜特急4―東欧・バルト3国・北欧―

珍夜特急4―東欧・バルト3国・北欧―

 
珍夜特急5―西欧・モロッコ―

珍夜特急5―西欧・モロッコ―

 
珍夜特急6―南欧・西欧―

珍夜特急6―南欧・西欧―

 

キケン 有川 浩

最初は薄っぺらい話だなーとダルかった。最後に俄かに泣かせてくれた。「俺達は機研だった。機研は俺達のものだった」最後の切ない回想に同感。自分もバカ騒ぎした仲間と会わなくなったけど、あの時がなくなったわけじゃないもんね。

キケン (新潮文庫)

キケン (新潮文庫)

 

珍夜特急 2nd season

珍夜特急 2nd season 1―カナダ・アラスカ― クロサワ コウタロウ

 帰国後も面白いことが見つけられず、消去法で再びの旅に出た著者。1stの時のような冒険じゃなくワクワクは感じないのに、生活の一部となったバイク旅は続きを読まずにいられない!

珍夜特急 2nd season 1―カナダ・アラスカ―

珍夜特急 2nd season 1―カナダ・アラスカ―

 
珍夜特急 2nd season 2―アラスカ・カナダ・アメリカ― クロサワ コウタロウ

アメリカとカナダで次々と居候する第2巻。次々に人と出会っていくものだから二時間足らずで読めたのに長い時間を過ごしたような。定年後のアメリカ人の楽しみ方みたいなことが書いてあって、少し羨ましくなる。

珍夜特急 2nd season 2―アラスカ・カナダ・アメリカ―

珍夜特急 2nd season 2―アラスカ・カナダ・アメリカ―

 
珍夜特急 2nd season 3―アメリカ・メキシコ― クロサワ コウタロウ

安全なアメリカ居候紀。のんびりで現実感が薄く、映画みたいな話だった。こういうアメリカなら自分もバイクで巡りたい。いつかはあろうか?

珍夜特急 2nd season 3―アメリカ・メキシコ―

珍夜特急 2nd season 3―アメリカ・メキシコ―

 
珍夜特急 2nd season 4―メキシコ・中央アメリカ― クロサワ コウタロウ

中米で合流し人間関係の距離がうまくとれず、哲学的な物思いが減ってバイクのパーツばかりが気になる黒沢。友達と旅行するとあるあるだな。

珍夜特急 2nd season 4―メキシコ・中央アメリカ―

珍夜特急 2nd season 4―メキシコ・中央アメリカ―

 
珍夜特急 2nd season 5―中央アメリカエクアドル― クロサワ コウタロウ

本人にしてみればパナマ超えは一大事だったのでしょうがハラハラはない。一目惚れの滞在記であって、本人に普段の物思いがなかった。文章がこなれたのかも。

珍夜特急 2nd season 5―中央アメリカ・エクアドル―

珍夜特急 2nd season 5―中央アメリカ・エクアドル―

 
珍夜特急 2nd season 6―エクアドル・ペルー クロサワ コウタロウ

四人が別々に進むことに正直ホッとした。人間関係に不満を抱え、無理に感情を紛らわす著者は読んでて苦しかったから。「何か面白いこと」には区切りが付くか。

珍夜特急 2nd season 6―エクアドル・ペルー―

珍夜特急 2nd season 6―エクアドル・ペルー―

 
珍夜特急 2nd season 7―ペルー・ボリビア― クロサワ コウタロウ

旅はナスカからオルロまで。既刊と比べてエピソードが多く楽しい。街の移動だけ描写を端折り過ぎですが。 個人的には懐かしさが先立って上の空で読んだかも。 ラパスからウユニまでの極寒ガタガタ夜行バスはそんな悪路ゆえだったのかと今ようやく納得。

珍夜特急 2nd season 7―ペルー・ボリビア―

珍夜特急 2nd season 7―ペルー・ボリビア―

 
珍夜特急 2nd season 8―ボリビア・チリ・アルゼンチン― クロサワ コウタロウ

個人的に思い入れのあるアンデス超えがあっさりで悲しい。糸の切れたようなルート取りで気が付けばアルゼンチン。残り資金を焦る気持ちがひしひしと感じられる。次巻最終巻。どう締めくくるのか楽しみです。

珍夜特急 2nd season 8―ボリビア・チリ・アルゼンチン―

珍夜特急 2nd season 8―ボリビア・チリ・アルゼンチン―

 
珍夜特急 2nd season 9―アルゼンチン― クロサワ コウタロウ

何か面白いことがしたい。

19歳から7年すがりついた旅。

結局人との最高の出会いこそが存在確認だったのか。ありのままの人生を糧にした滅多にない旅行記。読むとあの時代の記憶がぶわっと思い出される。別のステージで今も人と関わってるかい?マイナーなkindle本ですが強く薦めたいです。タイトルにそっぽを向いてると中身に裏切られます。深夜特急みたいに大人の旅行記でなく、20歳前半らしい思いにきっと共感するでしょう。

とにかく7年は長い。思いをはせずにいられない。作者が知人なので、それだけでもどっぷり共感してしまう。

珍夜特急 2nd season 9―アルゼンチン―

珍夜特急 2nd season 9―アルゼンチン―

 

青空の卵 坂木 司

著者のデビュー作なんだが「夕映えで赤く満たされた部屋」とか、情景や心理を切り取る描写が素敵だなと感じる。老年夫婦のすれ違いの話があって、よく想像して書けるなと引出の深さもある。 坂木作品はこれで四冊目。彼の小説の根底にあるテーマは幸せと共感なんだね。

青空の卵 (創元推理文庫)

青空の卵 (創元推理文庫)

 

ウィンター・ホリデー 坂木 司

客観的には不幸な境遇の人がいる。でも健康で飯が食えて旅行にも行ける。それは不幸じゃない。心の穴とか言い出すのはキリがない。ゆるふわでいい。

という一節がとても気に入っている。

ウィンター・ホリデー (文春文庫)

ウィンター・ホリデー (文春文庫)

 

遅読家のための読書術 印南 敦史

書いてある術は活字にされて自覚したけど既に流し読みできてる。いいなと思ったのは「寝起き10分読書」と二週間ごとにベストを選ぶ思い出し作業をすること。 むしろ楽しみな本を固めないようにしようと無意識に考えちゃう。

遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣
 

ソードアート・オンライン (9) アリシゼーション・ビギニング 川原 礫

第四部はここから10巻、2500頁は続くらしい。伏線を一杯散りばめて、ありそうな現実紙一重を展開していく。なーんかSキングの「タワー」に限りなく似てるかも。あれも読了に苦労したなぁ。 

仔羊の巣 坂木 司
他人のレビューを見てみたら、設定に無理があるという人が多いけどリアル求めてどーすんだ。人の成長や共感が根底に流れていて、心の動きの機微を描いている。

「幸福とは誰かと分かち合う記憶の豊かさにある」

が本作の名言と思う。

仔羊の巣 (創元推理文庫)

仔羊の巣 (創元推理文庫)