なだは、射程距離内に入ったぜ

40代になると人生の射程距離が見える。でも、今日も伸ばしてみせる。出しな、お前のキラークイーン。

2018年6月の読了 読めない月

7冊!? 断酒してからこんなに少ない読書冊数は初めてです

仕事が切羽詰まったのと、ロードバイク通勤にしたからなんですよねーーー…

今月は騙し絵の牙が面白かったですね

事あるごとに話を思い出してしまうくらい心に刻まれたようです

 

福袋 朝井まかて

落語と現代語が入り交じり、キリリ、スッキリした読後感で尾をひかない。なのに読書中はその人間臭さに自分の感情が湧いて、登場人物に対して無用なまでの好き嫌いを感じている。長編になるとどのくらい掘り下げてくるのか気になる。 

f:id:marsaw:20180714012350p:plain

冷たい密室と博士たち 森博嗣

素晴らしい!全く歯が立たなかった。綿密に構築された論理と、解き明かされる過程での誘導。裏の裏は表とは。そのフレーズだけでこの本を思い出すだろう。理系人間が論理回路を無限に弄り回し、なのに動機はどこか文系的に儚く。シリーズ何冊も続くとはまさに僥倖。

f:id:marsaw:20180714012433p:plain

たゆたえども沈まず 原田マハ

ゴッホ兄弟の苦悩に生を与える。アートの背景を知らしめる点で好奇心が満たされる。ただ…この有名な素材をピュアに料理して、伝記止まりになっている点。サロメもそうだった。伝記創作には謎や転換要素が無い。お門違いかもしれないけど物足りない。楽園Lv欲しい

f:id:marsaw:20180714012510p:plain



この嘘がばれないうちに 川口俊和

亡くなった人に逢いにいく4人。過去を変えるのではなく何かを伝えるために。自分が変わることに気づいた前作に対し、故人を幸せにすることに気付く今作。4人が気付く「故人を幸せにする方法」とは。相手のためにひた隠すその願いと答は、ほっとさせてくれる。

f:id:marsaw:20180714012607p:plain

騙し絵の牙 塩田武士

大泉洋を当て書きに出版不況を現在進行で実況する。公私の存続に奔走する雑誌編集長速水の人生の歓びと喪失を同化体験。現実に戻れて心底ホッとする。罪の声同様、心理的駆け引きでの動作や言葉の機微が瑞々しく、没入感と後引き感は外れ無し。騙し絵、標題は予想もできない

f:id:marsaw:20180714012936p:plain

サピエンス全史(上) ユヴァル・ノア・ハラリ

人間が動物と一線を画するのは虚構という存在を生み出し大量の人が共同作業をすることにある…多分そうなのだろう。国も組織も物語もそれらは実体がない。序盤で心を掴み、中盤は弄び、最後は統一に向かう世界を帝国のサイクルに重ねてくる。どうしようもなく納得してしまう

f:id:marsaw:20180714013524p:plain

小説家の作り方 野崎まど

些細な設定から展開が連なり、膨大な選択肢のある空間に拡がった後、綺麗に折り畳まれる。作中にある通り「基準を作り、それを守り、時にそこから逸脱する」。読者の受け取り方を軸にして、プロットを練りに練る、そんな心遣いのある作家さんだなと感じる。推しである。

f:id:marsaw:20180714013555p:plain

 

2018年5月の読了 別人の文章

2カ月以上前の読了記録たちを今の自分が見るととても新鮮ですw

他人が書いたように感じるのは、特にこの2カ月で何かが変わってるんでしょう

明るい文章のツイートも多く、自分を見てみて光線も強く、それが月末の昇格無しで人が変わったようになっています

…って、まぁ。。。心の奥では物事に冷めてたんですね。

かがみの孤城 辻村深月

他者の本当の問題は簡単にわからない。不登校に留まらず、幾重もの目線で人の生きづらさを体感させられる。辻村作品にいつも感じる。彼らの繋がりと離れるのが本当に名残惜しい。彼らが仕組みに気付いてからのうねりと、幕が次々に開いていく様は誰しもの心に残るはず。

f:id:marsaw:20180714004317p:plain


「続ける」技術 石田淳

要点はおそろしく短く、ブログの記事で終わるほど。目的を明確化しトリガーを配置しブロックを排除する。そしてサポーターを配置しておくこと。行動科学というより、動物心理をプログラムしておくかのよう。あえて私の言葉を補うと、大事なのは、感情が湧く隙間を与えないこと。

 

f:id:marsaw:20180714004427p:plain

おらおらでひとりいぐも 若竹千佐子

独居老女が歌うように東北弁のリズムを刻み、あらゆる意味を付けようと夢遊する。先行きが短い前提での話運びや厭世観。やはり忌避する気持ちと魅了とが混ざって心が落ち着かない。「日々を重ねて初めて手に入れる感情」とは味わい尽くしてみたいものよ。

f:id:marsaw:20180714004550p:plain

青くて痛くて脆い 住野よる

会話の流れを分析する独り善がりは、その名詞で凍りつく。距離感を保つルールを曲げた果てに、互いに傷つけ叩き潰す暴力の応酬は圧巻すぎて、記憶に残りすぎる。自分の外に理由を探さず、もし見つけても暴力の目的を自問しないといけない。それが青くないということ。

神去なあなあ日常 三浦しをん

摩訶不思議な林業ワールド。文字通り、なあなあ日常としか言えない。読み終わって表紙を拡げて似顔絵ににっこりしてしまう。日記体で書かれたそれは、素朴で心の触感みたいなものが気持ちいい。村中のみんなで騒いでる賑やかさは理由もなく楽しいもの。

f:id:marsaw:20180714004753p:plain

ダヴィンチコード(上) ダン・ブラウン

巻紙を手繰るように、するすると止まらない展開。海外ものはアイドリングが長いことが多いのに、これは重厚な歴史を要所に散りばめて、のっけから飽きさせない。ただ、何年後かに筋を覚えているかというと自信が無い。

ダヴィンチコード(中) ダン・ブラウン

読者に対しキリスト教世界をレクチャーする中巻。宗教融合の考え方と聖杯伝説の謎。聖書は王家の子孫の物語であるって…。なんだか現実がゲームみたいに見えてくる。ラングドンとソフィーが逃げ延びるとわかっていてもドキドキは止められない。

ダヴィンチコード(下) ダン・ブラウン

黒幕を推察することも忘れ、ずぶずぶとのめり込む。下巻の没頭具合は上中とは別格だった。荒俣氏の解説通り、ヨーロッパの陰の歴史を味わう。聖書という原点を純真無垢な状態から立ち返る。日本人こそ楽しめるのでは。現代の宝探しに興奮冷めやらない。

 

f:id:marsaw:20180714004849p:plain

f:id:marsaw:20180714004958p:plain

f:id:marsaw:20180714005505p:plain

月の満ち欠け 佐藤正午

もしかしたら別の人間に生まれ変わること。それが死、なのかもしれない。月が満ちて欠けるように巡り合おうとする想いの話。私にはこの妄想みたいな現実は、無間地獄さながらで最後までずっとおそろしかった。執着するのは感情からなのか、格言と短歌に操られてはいないか

f:id:marsaw:20180714005034p:plain

上を向いてアルコール 小田嶋隆

文化的な営為が薄れ度数計算を始めたら奈落の入口。ほろ酔いは伸ばせない。辞めるとは決意や忍耐ではなく、人工的な計画行動として、過去を組替え生活プランを意識的に一から再構築すること。何かを一生我慢するなんてありえない。脱却者として厚く共感する。

f:id:marsaw:20180714005115p:plain

SHOE DOG PHIL KNIGHT

自伝は美化するもの。でもこれは性格悪さを自覚しての壮大な面白話になってる。追い込まれたasicsの下請販売店、後のNIKEが翔くまでの話。裁判でも交渉でもその過程には笑うまいと必死に耐えるナイト。自伝をこの形にする謙虚さこそ、かくありたし。

f:id:marsaw:20180714005148p:plain

BOOK BAR 大倉眞一郎・杏

歴代BOOK BAR大賞が載っている。読みたい本を15冊仕入れることができた。永い言い訳/西川美和、マイナスゼロ/広瀬正、ぼくと1ルピーの神様(スラムドック原作)が特に読みたい。

f:id:marsaw:20180714005218p:plain

ルビンの壺が割れた 宿野かほる

伏線?こういうのは伏線ではない。ましてや手品でもない。揮発性が高すぎて、読了後分刻みでどんどん中身を忘れていく。むしろそうしたいのか。それが私の本音だと思われる。

f:id:marsaw:20180714005247p:plain

東十条の女 小谷野敦

開いたら何が出るかなと借りてきたら、著者の女性遍歴を綴った私小説を含む短編だった。「東十条の女」では、42歳独身著者が婚活で出会う女性とオフパコな日々を過ごす描写に頭がくらくら。無駄に官能的で、子供の横でとんでもないものを読んでいるスリル。

f:id:marsaw:20180714005316p:plain

ディアスと月の誓約 乾石智子

これは欲望と知恵の物語。夜の写本師の世界との接点を追い求め久々の乾石世界。「赤金色の閃光が笑いと共にはじける。たちまち全身に星くずとなって広がる」みたいな描写はこの人しか書かない。時が巡る悠久さはこの作品からも感じられた。湯上りみたいな気持ち良さ

f:id:marsaw:20180714005406p:plain

 

どうか気持ちに潤いを。

f:id:marsaw:20180714010937p:plain

DIYする重厚な本棚

制作理念

我が家では30cm以上の物体を買うためには家族会議が必要だ

結婚して〇〇年

不要なサイドボードや、エレクター家具や、トレーニング機器や長い支柱など、エイヤッと大きなものを買っては、最終的に粗大ごみに高い金を払うかディスクグラインダーで切り刻む歴史を刻んできた

だから本棚に求められる条件は

  1. 分解可能であること <柔軟性>
  2. 分解後のパーツは30cm以内か、転用できること <環境性>
  3. 市販品クラスの耐震性があること <安全性>

事業理念みたいだな。。。

 

前置きが長くなった

つまり本棚に求められるのはディアウォールということだ。

今回は2016年に作成したエコ仕様のリビングボード(木材と木ねじのみ)↓に続く、本棚の増設をまとめる。

f:id:marsaw:20180513093336j:plain

突っ張りのコスト比較

ディアウォール系DIYのコストを左右するのは、天井金具の種類!

これに尽きる!というかこの材料以外はこだわるものがない。

有名どころの3点を比較すると、八幡ねじのアジャスターがコスト一番。

数年前は八幡ねじ以外は¥1,000だったけど、競争原理によるものか。。。現在はどれを選んでも変わらない状況になっているようだ

  • 若井産業ディアウォール ¥800 上下1セット 但し、賃貸入替期は¥1,200
  • 和気産業突っ張りジャッキ ¥871 ¥1,742 1箇所
  • 平安伸銅工業ラブリコ ¥880 1個入り
  • 八幡ねじアジャスター ¥570{¥255+フェルト¥315(2個入り¥630)}
平安伸銅工業 LABRICO  DIY収納パーツ 2×4アジャスター オフホワイト DXO-1

平安伸銅工業 LABRICO DIY収納パーツ 2×4アジャスター オフホワイト DXO-1

 
WAKI Walist突っぱりジャッキ 黒 WAT-001 クロ

WAKI Walist突っぱりジャッキ 黒 WAT-001 クロ

 
八幡ねじ 位置調整金具 アジャスター 25mm 2×4材用 1個
 
八幡ねじ フェルト付アジャスター M620パイBE 2個入り
 

設計図のコスト比較

小説の単行本がちょうど収まるサイズを模索し、埋まった場合の重量、板の張力などを考慮した結果、次のような設計図面となる

  • 壁までびっちり埋まらない2x4コスパ
  • 見た目にこだわった2x6版

【図面】

f:id:marsaw:20180513233240p:plain

【コスト合計】

内訳をご覧になる前に、絶対に電動ドライバーを買って!

手でやると間違いなく心が折れる

楽しくなくなる

そもそもSPFに木ねじ38mmというのはかなりの力を必要とする

シマホに行けば、コード式のが1980円だけどビットが別売り。。。 

 

f:id:marsaw:20180514001321p:plain

倍半分違ってくるので、横からの見た目さえ気にしなければ2x4版を推奨する

そのほか注意点。

  • 木材は反ってるものが多数ある。せめて2400mmの2本はまっすぐなのを確認すること。横板の水平すらもとれなくなるので。
  • 木材3,000mmは実際には3,030mmくらいあるので、カットの際は巻き尺を持って行って1515mm位を指定するか「ちょうど半分にして」をお願いするか。くみ上げるときに長さがちぐはぐになるから
  • ちなみに、地味に注意なのが「木ねじ」。4.1φだと頭が埋まらない。3.8φです。ホムセンで売ってない場合があるのでリンクを残しておく

 

制作フロー

塗装

和信の油性ニスはカラバリが多く、ニスというより塗料

SPFが別の木材に化ける

今回はチークを選択

冒頭の写真はウォールナットなので参考にどうぞ

なお、全面を綺麗に塗るニスは勿体ない

図面で「太線にしている面」を2度塗りすれば、あとは人目に触れないのでお勧め

f:id:marsaw:20180513093326j:plain

 

アジャスターの取り付け

f:id:marsaw:20180513093244j:plain

 

L字金具の取り付け

定規で25cmごとに横線を引いて

f:id:marsaw:20180513093329j:plain

ガムテか養生テープで金具を固定してからねじを打ち込むとよい

(下の写真のねじは4.1φ。。。浮くでしょ?)

f:id:marsaw:20180513093305j:plain

 

f:id:marsaw:20180513093308j:plain

組み立て

よいしょっと持ち上げて、最下段だけはL字金具を逆向きに取り付ける

横板を金具のうえに載せて、念のため、水平を確認したら下から左右一か所だけねじを打ち込む。地震が来た時に棚が落ちないようにするためですな。

f:id:marsaw:20180513093307j:plain

 

なお、L字金具は全部打ち込んでからにしてくださーい

↓このように、打ちながらやると水平がとれなくなるからです(失敗した)

f:id:marsaw:20180513093316j:plain

 

仕上げチェック

以上バラしやすい本棚

かがみの孤城がジャストサイズです!

 

大学生の一人暮らし、単身赴任のおともに最適!

この記事を見て作るような人がいたら、これほどうれしいことはない!

本当に作成したらぜひぜひ写真を送ってください!

 

f:id:marsaw:20180513093228j:plain

 

 

2018年4月の読了 熱い40代の小説たち

今月もこんにちは

振り返ると40代の主人公たちが多いレパートリーです

図書館本は少なく、自分の本棚から積読解消です

 

圧倒的に心に残ったのは「暴力の人類史」

タイトルから本を遠ざけてしまうかもしれませんが

自分の衝動の根源を突き付ける…私にとっては物事にやさしくなれる本です

上巻は借りたものの下巻は買おうと思ってモジモジしてます

 

 

草原の椅子(上) 宮本輝

40代、生きるとは何?と思ったら読むべき本。そう聞いて手に入れた。ゆったりと流れる独特の日常描写が全然飽きない。この世代以降から現実視する厭世観を克明に捉えていて、頷くばかり。このまま済し崩し的に生きていいのか?充分生きたと思える修羅場を味わったか?

草原の椅子(下) 宮本輝

取引先の社長と営業部長。親友の契りを結んだ50男2人が大人たらんと生きる。著者の持論や理想の大人像が箴言とともに書かれていて、新聞連載らしく展開をぶん投げるけれど、反発も飽きも来ない。むしろ愛着が湧く。ラフマニノフ聴きながら読みたい、染み込むような物語。

f:id:marsaw:20180510003424p:plain

行かずに死ねるか! 石田ゆうすけ

95〜01年の世界一周旅行記。断片化した7年が文庫に収まる。旅の目的は平穏な運命に逆らうこと。とりわけ、ナイロビから喜望峰まで行きづりチャリ団4人で4000kmを走る眩しい若い馬鹿さが奇跡的。でもね。どう生きても後悔の大小なんてないと思うの。

f:id:marsaw:20180510003524p:plain

神々の山嶺(上) 夢枕獏

エベレスト初登頂者の歴史が1台のカメラで覆るかもしれない。ミステリーを孕みながら羽生の乱生を辿る。夢を捨て切れないのか、自己顕示が理由なのか自分も分からなくなる。この迫り来る恐ろしさはサスペンスでは味わえない。山嶺という迫力がのしかかってくる。

神々の山嶺(下) 夢枕獏

エベレスト単独に同行してる錯覚。匂いや音までも感じられる文章が心を捉えてやまない。生きていくことと山を登ることの目的がダブる。自分に照らして辿り着く一文「とにかく俺にとっては最初だってこと」。射程距離なんて無いんだな。迷いをほどいてくれた渾身の作品!

f:id:marsaw:20180510003633p:plain

f:id:marsaw:20180510004104p:plain

 

ふたご 藤崎彩織

自伝をモチーフにした、セカオワらしからぬ静寂と無音が漂う文字運び。色が、どうしても感じられない。共依存?…いや、自己肯定を求めて止まない自分のことを告白する、彼へ宛てた本かもしれない。もしそうなら、ファン心理を満たす後半は本当に彼女が書きたかったものかな。

f:id:marsaw:20180510003716p:plain

火定 澤田瞳子

我が身の為だけに用いれば人の命ほど儚くむなしいものはない。自分のやりたいことをやって幸せという納得したはずの割り切りが、中世の死生観に揺らがされ胸が熱くなる。人に影響を与えることを柱に。我が身の振り方に自省する。ヒーローではなく火定入滅という流れが清々しい。

f:id:marsaw:20180510003808p:plain

超一流の雑談力/安田正

「一文は短く。リズミカルに。音程はファかソ」。吸収できた頷き箇所はこんなとこかな。後半は具体性が失われていく。「苦手な人とは?」→「向き合うこと」とかギャグ。

それよりも。この義母からの品。高松の栗林公園の入場券が挟まれていて、ミステリーのような思い。

f:id:marsaw:20180510003902p:plain

氷菓 米澤穂信

沢山のブラインド空間が、一瞬の閃きで種が明かされる。映画にもアニメにもなったけど小説からこんにちは。ユルい雰囲気と、この年代がのめり込む謎が何ということはなくて(むしろ大人目線では無興味)、ああ、それが学生時代だったなと、こういう形の構成が斬新に感じた。

f:id:marsaw:20180510004003p:plain

人間は9タイプ 坪田信貴

人間カタログ。良くわかるほどに納得出来る。統率者だった私。「短期的な企画を先導するのは得意。でも長期的権力を握ると人が離れていく」…そして統率者だけ「邪悪サイド」という注意コラムがあって、思い当たるだけにゲンナリ。読むと凹む。でも天狗になる時の薬。

f:id:marsaw:20180510004150p:plain

彼方の友へ 伊吹有喜

躍動する雑誌作りに随所で緩む口元。エンドロールたる出典を見つめて友への想いで胸いっぱいになる。丁寧に丁寧に、波津子がそうしたように、取材を重ねて想像し現代に最上を届けようとした著者。実在の「少女の友」のリレーは時をかける。実業之日本社120周年を飾る最上。

f:id:marsaw:20180510004238p:plain

暴力の人類史(上) スティーブン・ピンカー

それは「暴力」というより「他者への働きかけ方」の変遷。かつてありえないほどに暴力は減少している。略奪、防衛、報復。あらゆる暴力の源泉と科学論証を突きつけられ、今ある自分の働きかけ方を省みる。環境1つで全て裏返る不安を感じつつ、これからの人間性の向かう先は?下巻へ

f:id:marsaw:20180510004323p:plain

インフルエンス 近藤史恵

近藤さんはこういう…やってしまったことを認識する冷静さや、長年じっくりと自分を見つめるような主人公の感性を、負の方向のストーリーに持っていくと、行き着く先が気になりすぎて目が離せなくなる。何が出るか怖いけど、卒アルを開いて検索したくなる。f:id:marsaw:20180510004425p:plain

元アル中と名乗るのはどうなのよ?

先月末から本屋に並び始めたこの本。

すっごい気になって目次見たらね。

これは買うべき!と思ったけど

1点気に入らなくて買ってない

上を向いてアルコール 「元アル中」コラムニストの告白

上を向いてアルコール 「元アル中」コラムニストの告白

 

 だってさ

元アル中って変じゃない?

お前向こう側に戻って清算したとか?

何言っちゃってんの?

往生際悪くない?

どうせ1杯でも飲めば止まらないだろ?

 

元アル中なんて私は絶対名乗らない。

今がどんな状態にあろうと

「元」なんてありえない。

 

酒飲みの街、赤羽の本屋で壁一面に飾られてたのには素敵すぎるけど……笑

 

実は非公開にしてたけどね。

下のが初めての読了ツイなんです。

 

Written on JAN 10th 2017

通院先の院長から「読め~」と義務付けられてました

2016年の大みそかに読了

アルコール依存症は治らない ≪治らない≫の意味

アルコール依存症は治らない ≪治らない≫の意味

 

 「なだいなだ」・・・男?女?そんなレベルでしか知らなかった

この本の形式は

ソーシャルワーカーとの対談
ソーシャルワーカーの依存告白(といっても具体的なことには触れない)
③なだいなださんの考え方

 

この本のフローが不思議
おすすめした院長もちょっと不思議
ひと月くらいして③→①→②で読んでみないとわからんかも
とにかく「治らない」≒一生の付き合いを始める、その覚悟に臆しました

 

少なくとも、心療内科や依存、ソーシャルワーカーなど、今までの自分は
まったく関係なかった場所を垣間見ることができた最初の一冊

 

もう誰トク?なグダグダ記事になりました

 

とりあえず明日は初めてソーシャルワーカーさんに会いに行きます

上司に「明日なんで午前休?自分の体調?」聞かれて

「あらためて話します」と答え

正直、どう話せばいいのかなと云う方が気がかり 

 

今日で断酒16日目 

 

2018年3月の読了 苦悩してたのかも?

3月の読了を振り返ると

「苦悩してなのか?」

というくらい。

痛快な小説が欲しいわね!

ときどき旅に出るカフェ 近藤史恵

後戻り出来ない?まだ間に合う年頃?の瑛子が見つけた”無くてはならない”多国籍カフェ。現実にこんなカフェが近所にないかなと既に探してる。作中に漂うこの居心地の良さがあるならば、どんなに続編が続いても未知との出会いに憧れて読んじゃうだろう。 

f:id:marsaw:20180331142429p:plain

いい空気を一瞬でつくる 誰とでも会話がはずむ42の法則 秀島史香

grooveline時代から史香が好き!タイトルが啓発本に見えるけど、ラジオDJの体験小話です。初めこそ笑顔、目線…で始まったけど、集団の会話に乗っかるために彼女なりに気をつけるてことを中盤からメモりまくり。雰囲気を作るとは彼女らしい。

  • 事実はひとつ。解釈は自由。心地いい解釈を。
  • 会話の糸口は「相手の身に着けているもの」。相手をみることにも通じる。

この言葉は手帳の裏表紙に書かせてもらってます!

マラソンは毎日走っても完走できない 小出義男

距離を延ばす事に徹して成行で走ってきた。練習の練習ではなく、マラソンの練習とは「脚を作ること」。監督は俺様理論は振りかさず、選手の褒め言葉で説得力を持たせ、読者の潜在能力を本人よりも信じている。人柄が伝わり元気になれる。靴代替り

 

考え方 稲盛和夫

世の中に名を残したい、世に評価されるような何かを成し遂げたい、それこそ人生の一大事だと思うなら方向性が一致した人達なんだろう。家族の自己犠牲は間違ってないし、仕事を家族に懇懇と聞かせ一体感をもたせたから問題なかったという文章にドン引き。仕事なきゃ空っぽだよ。

f:id:marsaw:20180331142746p:plain

先生と僕 (双葉文庫) 坂木司

年配の先生と少年かと想像してたら、少年先生と大学生という想定外のキャスト!そして、古典ミステリにインスパイアされた日常謎解きという予想通りのほっこり。2人の休日の過ごし方が私を癒してくれる。何も考えずに流れに身を任せて安心出来る、という本も稀有だ。

僕と先生 (双葉文庫) 坂木司

定期的に坂木ワールドに浸ると心がニュートラルに戻る。手を伸ばし続けたい、人を信じたいという著者の根底は不変。「名探偵はとにかく喋る。無言の欲求はコミュニケーションの手抜きだ」「でも1度で切り捨ててしまうのは受け手の手抜きだ」そんな自然な言葉が胸に染み渡る。

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち 田中圭一

認知の歪み、支えの喪失などから鬱になった著名人含む15人の体験漫画。多分そうだと思っててこの本を読みたかった。程度の差こそあれ、3年前の自分が作者と同じプロセスで被害妄想を持っておかしくなったあれは鬱だったんだろう。寝込んで休まない鬱もあると初めて知った。

最終便に間に合えば 林真理子

33年前の直木賞受賞作。女の言動の内側にある妬みと嫉妬をさらけ出し、駆け引きという背伸びをして何か憂さ晴らししたい見栄っ張りな女が次々に出てくる。その実態は、当時31の著者の年齢で想像する「恋愛」をしたいという憧れが具現したものかもしれない。

新装版 最終便に間に合えば (文春文庫)

新装版 最終便に間に合えば (文春文庫)

 

ライフハック大全―――人生と仕事を変える小さな習慣250 堀正岳

text expander。毎週金曜に音楽を買って新鮮な世界を呼び込む。scansnap。lynda講座。この辺が初耳だった。読んでメモって調べて。しっかり吸収させてもらった。良い本はインスタントだから情報が廃れる速度よりも循環が早い。悲しいサガかな。

f:id:marsaw:20180331143020p:plain

妊娠カレンダー 小川洋子

静かなる狂気。なんだかよく解らない。わかった気になれない。どこに向かうのか、どこでピリオドを打つのか。それが予想できなくて私は解釈をせずに引き寄せられる。想いの曖昧さはやはり芥川賞らしい。

妊娠カレンダー (文春文庫)

妊娠カレンダー (文春文庫)

 

リバース  湊かなえ

親友だと思っているのは自分だけかもしれない。鏡に投影する彼ら自身に私自身も投影する。胸の詰まりが開放される過程の只中では脇目なんてとても無理。カタルシスを感じて綿密に練られたあそこにスコンと着地する刹那、この先は嫌だと今更気付いても、もう遅い。痛気持ちいい。

老いの僥倖 曽根綾子

これまでの曽根さんのダイジェスト大全。40,50,60の過ごしてきた持論が層をなした1冊。この1冊があればどんな境遇でも惑わず煩わず進めるんじゃないか。どれだけ人を理解出来るか。変化していく自分と人間関係を味わい、心の振れ幅を楽しむ。うん。意外と理解してるかも。

百貨の魔法 村山早紀

あなたの記憶の百貨店がそこにある。私にとっては大宮そごう。できすぎた奇跡の話だろうと、ぱあっと幸福感と懐かしさが溢れて、形が定まってきた何かに胸が温められる。創作のせかいってやっぱり楽しいものです。御伽話みたいな、話だけれど。そんなのも素敵じゃないか。

f:id:marsaw:20180331143241p:plain

銀河鉄道の父 門井慶喜

虚栄心を持つことなく、精一杯に父であろうと、ともに成長していく政次郎。政次郎本人が綴るよりも父らしく、著者の父子像はおそらく真実よりも血が通う。自分はこんな父にはなれていない。うるさく支配することなく、不問に付すことの難しさは痛いほど思い知るばかり。

f:id:marsaw:20180331143313p:plain

最後の息子 吉田修一

切り取られた日常に突然放り出される。あっという間に流れに捕らわれる。そこには不穏な影が見え隠れし、私の視点は、自分の過去を重ねるでもなく、登場人物への同化もせず、カメラファインダーのように付かず離れず追いかける。全てを見透かす透明感が印象的。気持ちいい。

最後の息子 (文春文庫)

最後の息子 (文春文庫)

 

 

終電の神様  阿川大樹

熟練の文章力を感じる、と思って調べたら還暦を超えた作者。各キャラの設定が様々で、引き出しの多さを伺わせる。短編どうしを明確に結ばないのは別にいい。盛り上がらなくてもいい。表紙、題名、中身がちぐはぐな点だけ、出版元さんの演出だけ突っ走った感が否めず気の毒。

仕切り直す

f:id:marsaw:20180316100446p:plain

久しぶりです。
断酒445日が経過しているようです。
ここに至るまでスリップなし。
酒が無いことがデフォルトな状態に。
ほかの習慣が今の自分を満たしています。

この300日位はおいおい書くとして…

我ながら勇気あることだなと
自惚れたくなりますが
ブログの記事はそのままで
リネームして引き継ごうと思います。